
1月末で住民子宮がん、乳がん検診が終わります。今年も1300人越えの方が受診されました。
最近は若い方々の受診も増えて来て「著名人のガンカミングアウト」も無駄ではないなと思います。
しかし、その若い方々で子宮頚部異形成(前ガン状態)が年配の方よりかなり多いです。ほとんどの方がヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を伴っており、この感染を予防できれば妊娠前の不必要な子宮手術が減らせるのに…と毎年思っております。
平成25年4月から定期接種ワクチンとなった「子宮頚がんワクチン」ですが、「接種との因果関係が否定できず、原因が分からない」症状を訴えるケースが報告され、現在は「積極勧奨を控える」ようにと通達されています。
あれから5年、WHOは世界中の最新データを解析し子宮頸がんワクチンは極めて安全であるとの結論を出しました。
ワクチン接種後にみられる症状も様々な研究班から、ワクチンとの因果関係を否定する発表が出されています。
日本産婦人科学会、日本小児科学会も「積極的勧奨の再開」を強く求める声明を国に対して出しています。
妊娠の発覚と同時に深い悲しみに襲われる方が1人でも減るように微力ながら私も、対象年齢となる方やそのご家族に丁寧に説明して行きたいと思います。
そして愛する娘には、対象年齢になったら必ずワクチンを打ちます
